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心愛さんと母親のこと:野田小4女児虐待事件 [..........]

先日、傷害幇助に問われていた心愛さんの母親の公判が行われた。
そのニュースを聞いた時に、自分は母親も被害者だと思っていたので、少し驚いてしまった。
傷害幇助の罪に問われた理由は、父親の心愛さんへの虐待を止めず、食事を与えなかったからだという。
母親でありながら子供を守りきれなかったことへの罪だということだろうか?
どうしてだろう。
どうして母親ばかりが子供の保護や責任や母性を求められるのだろうか?
その母親も威圧的な態度や暴力によって、心愛さんへの虐待に加担させられていただろうことは想像に難くない。
母親への暴力の程度がどれほどのものかは、心愛さんが亡くなる1年ほど前に通っていた小学校で回答したアンケートの回答(お父さんにぼう力を受けています。夜中に起こされたり、起きているときにけられたり、たたかれたりされています。先生、どうにかできませんか」)のコピーを教育委員会は父親から「訴訟のことですとか、親の権利を主張されたり、言葉や態度から非常に威圧を感じた」として父親に渡してしまうことからでも、おおよその想像はつく。
担当者がその圧力に屈しコピーを渡したのだとすれば、果たして、母親が父親からの暴力に屈することなく心愛さんを守りきることはできるだろうか?
自分はどうしても、その母親を責めることができない。
母親として、心愛さんを守りきれなかった後悔は誰よりも深いはずだ。
母親にとって今回の逮捕が外部との初めてのたしかな接触だとすると、それはあまりにも残念だ。

教育委員会が父親に渡したとされるアンケートには「ひみつはまもりますから、しょうじきにこたえてください」と書かれていたにも秘密は守られず、そのことを知った心愛さんや母親は一体誰に助けを求められるだろうか。
小学4年生の彼女にとっては家庭と学校が彼女の世界のすべてであるにも関わらず、そこで彼女の言葉に耳を傾け、彼女を守ろうとする大人がいなかったとしたら、それはどんなに辛い世界だったろうか。

母親を子供への傷害幇助の罪に問われるほどに追いつめた父親に対する非難が、母親に対する非難よりも少ないのが気になる。

心愛さんが今いる世界が暖かな世界であればいい。
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