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¥5,000で楽しむ万年筆 [文房具]

自分の字を見るのが嫌で、メモやスケジュールはかなり早い時期からディジタルに移行していた。
そんな自分が最近は手書きも悪かないなと考えている。
もともと筆記具は好きで、いつもバッグの中にCross Classic Centuryを(使いもしないのに)持っている。
というわけで、万年筆を選んだ時も、最初に買ったのはCross Classic Centuryだった。
ただし、キャップをしても軸に見えるネジが美しいとは思わなかったので、2時間で手放した。
その後、初心者向けだといわれるLAMY Safari(自分はAl-Starにした)、kakunoを経由してSheafferやCross Classic Century2を手にしてみたけれど、最終的には万年筆で書く文字は日本語なので、無難に(というか、正しく)日本製の万年筆を選んだ。
選んだのはPilot Custom Heritege 92。
デモンストレーター(万年筆の世界ではスケルトンとは呼ばないらしい)、スクリュー式なところが気に入って、しかもクリアでも青でもなくブラックがあるのが、決定的だった。
ただし、kakunoの価格の15倍はするけれど、15倍は快適かというと....(書き心地以外にも、万年筆の価値を求めれば、人によってその評価は様々ではあるけれど....)さぁどうだろう?
もちろん、自分は後悔していない。
万年筆を使う多くの人が言うように(一度に使える万年筆はひとつだけだと言うのに)もっと違う万年筆も欲しくなる。
インクだって、もっともっと他のものも試したくなる。
そんなに字を書くわけでもないのに、万年筆が欲しくなるのだ。
そうなると、その万年筆は筆記具という道具ではなく、すでに趣味の世界でキリはない。
そんな趣味の世界は、さておいて、今日はもっと実用的な万年筆の話をしようと思う。

手始めに勧められる万年筆は、だいたいLAMY SafariかPilot kakunoを推す人が多い。
実際に自分も、その2本を使ってみた。
使ったのは、LAMY Al-Star(Safariのプラスティックの軸に対し、Al-Starはアルミの軸を持っている。全体のデザインもニブと呼ばれるペン先は同じ)で、ニブはを選んだ。
キャップは嵌合式で、キャップから軸を引き抜いて使う(高価な万年筆はねじ式で、ペン先を出すまでにひと手間かかるが乾燥に強い)。
書いた感じは、サリサリしていて、僕は女の子の細い髪をイメージする。
Pilot kakunoは、ニブは、嵌合式、書いた感じはスルスル滑る感じで、そのくせちゃんと字が書けている。
字を書くというよりも、ペン先を滑らせる感じ。 どちらの万年筆も、インクはカートリッジもコンバーターも使える。
どちらの万年筆も、使う気持ち良さをちゃんと持っていて、おそらくどちらを選んでもそれほど大きな失敗はしないはず。
万年筆を選ぶ基準は、ニブの材質(鉄ニブか金ニブ)と太さ(EFとかMとかB、そのほかにもたくさんある)、インクの種類(カートリッジ、コンバーター、スクリュー式)、キャップの方式(嵌合式、ねじ式、ノック式)があるので、万年筆を使う用途によって、選ぶといいだろう。
ニブの材質 鉄ニブ:鉄製のニブでペン先のしなやかさはないが、筆圧に耐えられる 金ニブ:14kから21kまであり(kはカラットと読み、ダイヤモンドのカラットはcで表す)、ペン先のしなやかさを左右するが、しなやかさはニブの形でも違ってくる。

ニブの大きさ
F:Extra Fine、書かれる線はかなり細い。細かな字を書くのに適しているが、タッチはカリカリする。
F :Fine、書かれる線は細いので、メモや細かな字を書く人は、このFかEFがオススメ。
M :medium、一般的なノートにはちょと太いかもしれないが、万年筆らしいタッチが味わえる。
B :Broad、最初はBoldの略かと思っていたが、Broadのことで、その線はかなり太いが、タッチも素晴らしくインクの濃淡も充分に味わえるので、使う機会は少ないが持っておきたい。

インクの供給方式
カートリッジ:なんと言ってもお手軽で持ち運びも簡単。反面その万年筆に適合するカートリッジは種類が少ないので、インクの種類は楽しめない。
コンバーター:瓶入りのインクから吸入する。手間はかかるが、いろんなインクを楽しめるし、透明のコンバーターでデモンストレーターの万年筆ならインクの色をみても楽しめる。
スクリュー式:万年筆自体にコンバーターの機構を組み込んだもので、コンバーターよりも多くのインクを吸入することができ、デモンストレーターならよりクリアにインクの色を楽しむことができる。

キャップの方式
嵌合式:キャップを抜き差しするだけですぐに使うことができるが、乾燥に弱い。
ねじ式:キャップを回して外すタイプで手間はかかるが、乾燥に強い。万年筆を使うための儀式の様だという人もいる。
ノック式:ノック式のボールペンと同じようにノックをしてニブを出すので、ほかの方式に比べると最も早く、しかも片手でニブを出せる。メモを取るときには便利。

こうして、万年筆のいろんな方式をまとめてみると、いろんなケースに対応ができるんだなぁと思う。
でも、こうして書いていても、なんだかピンとこない人のために、とりあえず¥5,000で楽しめる万年筆を考えてみました。
選ぶ基準にしたのは、実際に文字を書くときに万年筆らしさを感じることができるものです。

選んだのはPilot kakuno と、それからPilot ペン習字ペン 。
それから、コンバーター(con-40)×3。
インク:Pilot 色彩雫 セット

予算は....(大まかなアマゾン価格)
kakuno:¥800×2(kakuno 、) ペン習字ペン:¥410()
コンバーター:¥360×3(con-40)
色彩雫セット:¥2,000
合計:¥5,090
この組み合わせで、ニブのEFのカリカリした感じからMまでのヌルヌルした感じと、3種類のインクを楽しむことができます。
しかも、kakunoとペン習字ペンとのニブは交換できるので、使用頻度の少ないニブはペン習字ペンにセットしとくと、楽しいです。
タグ:万年筆 KAKUNO
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