青べか物語:川島雄三 [Cinema]
浦粕は楽しそうなところだなぁ。
映画を見てて、あの橋を渡り浦粕に行きたくなったよ。
浦粕はおそらく現在の浦安だと思えるんだけど、半世紀近く前(1962)はあんな感じだったのかぁ。
信じられない。
干潟が多く、船に乗ればイサキの大物がすぐにとれちゃうような所だったらしい。
今の日本を探してもいないくらい無邪気でほぼ無法地帯。
出てくる人たちはなにもかもを踏み越えて生き生きとしている。
人が生きる事のタフさというか、ものすごいエネルギーを感じる。
誰かが救われるとか、救われないというお話はそこにはなくて、ただひたすら毎日を力強く生きていくのだ。
ラストでは、東京方面からたくさんのダンプカーが橋を渡ってくる。
現在の浦安の始まりである。
脚本は「陸に上がった軍艦」の監督の新藤兼人。
原作は山本周五郎の同名の小説という事なので、こちらもぜひ読んでみたい。
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