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アフター・ウェディング:スサンネ・ビア [Cinema]

これは、むちゃくちゃおもしろかった。
オープニングは、インドの雑踏から始まりデンマーク映画なのに間違ったかなと思ってしまったけど、お話がデンマークへ移ってからは、やっとデンマーク映画だと納得。
にしても、話がぐんぐん進む。
登場人物のそれぞれがなにがしかの問題を抱えていて、その問題が次々と表面化して行く。
見てる方としては、それぞれの問題を見るたびにその人の性格(というか、より具体的なキャラクタ)を知って行く事になり、次の問題が出て来た時に致し方ないんだなぁと思う。
いろいろな問題を乗り越えて、出てくる結果を一言でいうと「ヤコブが誕生日に戻れなかったわけ」かな。
ヤコブが誕生日に戻れなかったのには複雑な理由があって、その事をあの少年(名前を忘れてしまった)はいつか知ることがあるんだろうかと、ふと思った(いや、知らなくてもそんな事が理解できる人にはきっとなるよね)。
みんな、それぞれが知らないところで苦悩しているんだな。
脚本がすばらしかった(「ミフネ」の脚本も書いたアナス・トーマス・イェンセンが担当)。
それから、にじみよるようなカメラ。
目や口元のアップが雄弁だった。
インサートショットも深かったなぁ。
下手に作ると、やたら問題が続出する慌ただしい映画になってしまうんだろうけど、人物の描写が出来過ぎで(これはカメラの力ですね)心に残る映画になった。
人生とかさ、家族への思いとかを考えてしまったな。
スサンネ・ビアの作品は要注意ですね。
彼の「ある愛の風景」を見そこねた事がすごく悔しい。
見たいよー。

あ、ふとキシェロフスキの映画を思い出した。
ドグマ95を思い出したのはいうまでもないけどさ。

寒い国の映画が好きみたいだ、自分
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