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「靖国 YASUKUNI」を自分は見たい [Cinema]

So-netニュースを見ると、「日中合作の記録映画「靖国」、相次ぎ上映中止に」なんて記事がある。
例の国会議員への試写をしたとかいう例の映画のことらしい(かつての検閲みたい)。
で、この記事を見ると「この映画は文化庁所管の芸術文化振興基金750万円の助成を受けており、『政治的な宣伝意図があるのではないか』」とか、「公開によって、近隣の劇場や商業施設などに迷惑が及ぶ可能性がある」と書かれているが、なんだか意味が良く分からない。
ん〜、そもそも芸術文化振興基金ってのはどんな映画に対して助成するものなんだろうか?
「近隣の劇場や商業施設などに迷惑」ってのは、具体的にどんな人がなんの目的で近隣に迷惑をかけるんだろうか?
で、こういった「なにか」を刺激するらしい映画がこんな目に遭うと、ふと、マイケル・ムーアとアメリカの映画界を思い浮かべてしまう。
正直、マイケル・ムーアの一言多い演出も、アメリカ映画(の一部とアメリカ自身)も好きではないが、アメリカはすばらしい国だなぁと思ってしまう。
現役の大統領に対してさえ、口さがない映画を作り、上映しちゃうアメリカ。
それに対して、今回の「靖国 YASUKUNI」のこの騒ぎはどうだろう。

もしこの映画が上映されたら、きっと見に行く。
なにがなんでも、絶対見に行く。
だから、日本中の映画館の館主の皆さん、この映画を上映してください。

........上映したら、きっとヒットすると思うんだけどな。
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古井戸

>日本中の映画館の館主の皆さん、この映画を上映してください。

やってほしいけど、営業的に成立するだろうか。

わたしのいるところは田舎ですがこの2年であっというまに、近所に、シネコンが2館もできた。でも。。観たい映画もない。

YASUKUNIなどは、いきなりネットで<封切り>公開してそれなりの対価を得られる仕組み(ネット配給会社との契約)を作る必要がありますね。田舎でも見られるし、世界から見られる。大型スクリーンでしか愉しめない、というのは ふる~~い、映画人の、幻想だと思います。
by 古井戸 (2008-04-02 09:20) 

zilwan

コメント、ありがとうございます。
たしかに全国の映画館がこの映画を上映したとしても、すべての上映館で営業的に成立するということは、ないでしょうね。
ありえません。
しかし、営業的な理由で上映しないというのはしかたないにしても、公開の決まった映画が中止になるというのは納得できません。
そして、興行的な成功を目的に作られる映画や、それを上映する上映館だけではないということも、やはりあります。

シネコンができたというのは、時流です。
しかたないです。
願わくば、シネコン以外の映画館にもがんばってもらいたいところです。
で、シネコン以外の映画館の存続を願い、?と思うような映画を見に行ったりもしてます。
映画や映画館を育てるのは、やはり観客でしょう。

ネットでの封切りもありだと思います。
(上映館に向けられた矛先がネット配給会社へ向けられるだけだとも思いますが)
そして、映画館で見るってのもありだと思います。
両方が成立すれば良しでしょう。
大きなスクリーンで愉しめるかどうかというのは上映される映画にもよるわけで、それは幻想ではないでしょう。

「靖国 YASUKUNI」の内容よりも、公開が中止になったということが、問題だと考えています。
内容の善し悪しは個人が決めることであり、公開の中止はその判断さえもできないということです。
一部の人間の言動によりその機会が失われるのは、悲しいことです。
by zilwan (2008-04-02 15:23) 

taka

おっしゃる通りですね。
海外に行くと、日本がどれだけ自由な国なのかが良くわかりますが、こうした事態は私も憂慮すべき問題だと思います。
ただ、この映画に関しては肖像権の問題もあり、現状でも法に抵触している可能性が十分にあるようです。
そこを解決できていない映画もまた準備不足だった感が否めない部分もあります。
当然配給会社としては、その後に起こる裁判や賠償を考えれば、足がすくんでしまうということもあるでしょう。
DVDでもレンタルできるようになれば、借りて観てみたいとは思いますが、このままでは難しいでしょうね。
法を守ることが前提で、観るも自由、観ないも自由・・・これが自由な国家の一般的な価値観です。
確かアメリカも原爆被害の展示を、退役軍人の圧力で中止にしたこともあったと思います。
アメリカは自由主義陣営の価値観を真っ先に体現している国ですが、保守に関して言えば、そう何でも自由という訳ではないんです。
この中国人監督は少し詰めが甘かったかもですね。

by taka (2008-04-02 19:06) 

zilwan

コメントありがとうございます。
そうでしたね、アメリカでの原爆被害の展示のときは中止になったことがありました。
そして、そのニュースを聞いた時にアメリカに対しての印象も変わった記憶がありました。

今回のこの「公開中止」は、いろいろな事を考えさせられました。
国会議員の発言の影響の強さ、クレームに対しての企業(今回は上映館を含む配給側)の対応の仕方、映画の表現と営業的な問題、シネコンがあるがためにシネコンでは上映されない映画を見る機会の減少、ドキュメンタリー映画での肖像権の問題。
おそらく他にもいろいろとある事でしょう。

......しかし、この顛末はもしかするといかにも「靖国 YASUKUNI」的なんじゃないだろうかと思ったりもします.....(映画、見てないけど)。
by zilwan (2008-04-02 20:20) 

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